脳卒中とは?
世界的にみても、東北地方は脳卒中が多い地域と言われています。
「あの家の誰々さん、あたったってよ」というように、
青森では、「あたる」「あたった」を脳卒中になったという意味で使いますよね。
良く聞くフレーズかと思います。
脳卒中とは、
脳の血管が詰まる、細くなることでおきる「脳梗塞」
脳内の動脈が破れて出血することで起きる「脳出血」などに代表される、
脳の血管が詰まったり破れてしまったりすることによって、
脳に血液が届かなくなり、脳の神経細胞が障害される病気です。
突然襲ってくる怖い病気で、発病すると、言語障害、身体の麻痺、意識障害と、後遺症が残ることも多く、
命にも関わります。
原因は動脈硬化で、その要因は高血圧症や糖尿病、喫煙などと言われています。
しかし、生活習慣を見直しすことで、予防が可能です。生活習慣を改善していきましょう!
・適度な運動してね!
・青森県民の好きなしょっぱいもの、控えてね!
・アルコールも、タバコも控えてね!
ならないように日頃から予防しましょう!!
、、、と、日本脳卒中協会さんの「脳卒中予防十か条」でも、生活習慣の改善を謳っています。
本当に生活習慣の改善、意識の改善だけで、脳卒中は防げるのでしょうか?
東北地方の人が世界有数の「脳卒中地域」なのは、
・しょっぱいもの好きだから=高血圧が原因
・雪が降ると外に出ないから=運動不足が原因
と単純に考えて良いものなのでしょうか?
気温との関係で見る脳卒中
冬の「気温の低さ」は不快なだけでなく、下のグラフにもあるように脳卒中の死亡率とも密接に関わってきます。
上のグラフは、「脳卒中死亡率の気温に対する回帰直線」のグラフです。
グラフを見てわかるように「寒くなればなるほど」死亡率が上がっています。
そして、地域ごとでも違いがあることがわかります。
脳卒中の死亡率は食事や、生活習慣の要因とともに、「寒さ」が大きく関わってきます。
しかし、東北より寒い、北海道は14度以下になると死亡率の伸びが落ちています。
秋田と北海道の死亡率は倍以上に広がっているのです。
なぜでしょうか?
北海道が全体的に死亡率が少ないのは、「全室暖房や高断熱化した住宅が進んでいるから」と言われています。
これが、住宅の工法が進化してこなかった東北の住宅との差と考えることができます。
そして、北海道の人達は外気温が14度前後になると、寒さを我慢するのではなく、
暖房をつけて暖をとるので体への負担が少ないのです。
青森の人達は本当に寒くなるまで、意外と暖房をつけない方が多いのではないでしょうか?
東北県民が「我慢強い」のはもうやめませんか?
県民性としての私たちの誇りですが、
寒さを我慢して死んでしまっては意味がありませんよね。
まとめ
突然に襲ってくる脳卒中ですが、住宅性能を上げたエコハウスにすることで、
脳卒中の死亡率を下げることが可能となります。
生活習慣だけを見直してもダメです。
徒然草で知られる兼好法師は、
「家の作りようは夏をもって旨とすべし」
と書き残しました。
冬はいかようにでも過ごせるので、住まいは夏の暑さ対策を考えなさい。
という一文です。
これを私たちの間では、「兼好法師の呪縛」と呼んでいます。
青森では、やはり「冬」を考えなければなりません。
住んでいる場所の気候と住宅性能を理解しながら、我慢をせずに、
快適な住宅環境をバランスよく整えていくことが長生きの秘訣になりそうです。
呪縛から解放されましょう。
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